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亡羊と遊ぶメランコリー――小説家志望・束木志埜のブログ

小説家を目指すわたくしのブログ。色々なことに関心を持ち、できる限りのことをしたく思います。小説・アニメ・漫画等々の感想や日々のこと、創作についても書いていきます。よろしくお願いします!

アニメ『幼女戦記』二話「プロローグ」感想

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アニメ『幼女戦記』二話「プロローグ」感想

 みなさん、お久しぶりです。束木志埜です。
 今回はテレビアニメ『幼女戦記』第二話の感想を述べていこうかと思います。第二話である今回からは、紹介のような形ではなく、純然たる感想形式でいきますね。

 

 Aパート

 エリートサラリーマンながらにも、歪んだ性格を持った主人公。ルールを遵守しすぎて、心の在所があやふやな彼。人事部として社員たちのクビを冷酷に切ったりしているようです。出世のレールに乗り、その通りの人生を送って部長職も間近か――という矢先、彼は冷酷にクビを切った社員の恨みを買い、線路へと突き飛ばされてしまいます

 

 

 

 その際、彼は走馬燈のような世界にて、神様――主人公は存在Xと呼んでいます。神を信じていないので――との対話の機会を得ます。が、彼は神様に面と向かって、神の作ったシステムの欠陥を解き、このような科学の発展した世界では信仰なんて生まれないと言い放ちます。


 すると、神は「じゃあ、もっと過酷な世界であれば、お前にも信仰が生まれるんだな」と彼を異世界の幼女に転生させてしまうのです。

 

 個人的には、転生させられてしまう直前の主人公の言葉が急だったかな、と。それまで神様に対して随分な口をきいておきながら、神様が過酷な世界へ行けば信仰が生まれるんだな、と言い始めた頃から不意に命乞いのような言葉を口走っておりました。人としては当然の言動なのですが、少々急すぎたかな、と。そもそも、エリートで賢い、というキャラなのに、うかつなことを口走って失敗し、それを必死に取り繕おうとするのは変だと思いました。


 が、その後の展開を見ますと、実はこれが大切なことであったと判明します。上手い作りですね。


 冒頭でも、彼は自身のことを決して天才ではない、と白状しておりました。おそらく、この失敗はそれを強調する意味もあったのでしょうね。そう、彼は決して天才ではないし、毎回狙った通りに物事を進めることができません。完全マニュアル人間である彼は、最適の動きしかできず、時として最適以外を取るのが最適な場面でミスをするようになるのです。


 この物語が戦記モノであると同時、勘違いモノである所以です。そして、この勘違いの行方が読者の方々には気になり、ついつい物語の続きが気になってしまうのでしょう。

 

 さて、幼女になった主人公――ここからはターニャさんと呼びましょう。彼女は孤児として生まれました。育ちの場たる孤児院の財政は芳しくなく、その上、国は戦争を開始しようとしています。


 このときの幼いターニャさんのふて腐れた表情がかわいいです。今もかわいいですし、何より今も幼いですがね。


 あるとき、孤児院の健康診断にて魔道適正を認められます。この国では魔道適正のあるものは、全員徴兵されてしまうようです。であれば、ターニャさんは先に自分から志願して兵となり、軍人エリートコースを進もうとします。この決断が主人公のキャラを象徴していますよね。
 これだけ早く仕官したからこそ、彼女はあの歳でそこそこの立場を得たのでしょう。
 そのときの台詞。「キャリアコースを望む方が合理的であろう」の時のニヤリとした顔が素晴らしすぎました。ぞくっとしましたね。

 

 実力主義の帝国にて、ターニャさんはめきめきと頭角を現していきます。存在Xに復讐するため、そして何よりも出世して安全な後方で順風満帆な人生を送るため、彼女は軍人としてどんどんと成長していきます。
 そして、一年足らずで二号生の指導を任されるようになります。明らかに年上の男性たちを前に、かわいらしい声で厳しいことを言うターニャさん。部下たちからはやや舐められたご様子。


 そうして、この小さな舐め行為こそが、そのすぐ後のとある事件へと繋がっていきます。


 詳細は敢えて伏せますが、ともかく、彼女の「この蛆虫が!」には震えましたね。ちなみに、この事件、かなりの大事ではありますが、ターニャさん自体は些事であると捉えているようです。
 あくまでも、彼女は軍人としてマニュアル通りに動いているつもりだったらしいのですが、それがあまりにも冷酷な決断で、周囲の人間が彼女を止めます。やり過ぎだ、と。彼女は明らかにやらかしているのですが、まったく気付いていないのです。完全に、勘違いの始まりですね。


 第一話でターニャさんのことを「幼女の皮を被った悪魔」と評した人物が、その現場にいまして、かなりの異常を感じ取ったようです。そりゃあ、あのような事件を見せつけられたら、「幼女の皮を被った悪魔」だとも言いますよね。

 

 こんな表情をする幼女、そうそういませんよ。

 

 Bパート

 ターニャさんが研修へと出かけます。観測任務ですね。
 その研修中に戦闘が始まってしまいます。しかし、戦況は優位であり、観測の仕事は存外に簡単でした。楽な仕事で成果をあげられると喜びさえします。
 ――その時。
 通信にノイズが混じり始めます。電波障害か、と考えた瞬間、彼女は敵部隊から攻撃を受けます。中隊規模からの攻撃を受け、堪らず通信で撤退を求めますが、やって来た指令は「遅滞戦闘」援軍がやって来るまで戦いを長引かせろ、ということです。
 しかも、援軍がやって来るのは600秒後。
 ターニャさん曰く「インスタントラーメンを作って食べて片付けられる時間」とのこと。一変して、生か死かの状況へと放り投げられます。
 けれど、マニュアル人間である彼女は命令違反ができず、半ばやけくそで任務へと向かうのです。
了解。精々足掻いて見せましょう」が格好良かったですね。

 

 そして、ここからまた空中戦が始まります。
 戦闘の緊張と高揚感から狂気的に笑いつつ「たった一人で戦場の主役とは……なんたる光栄!」と皮肉るシーンも良いですね。皮肉のセンスというのは難しいモノですが、見事の一言でした。


 敵の弾丸を躱しつつ、ターニャさんは銃剣で敵を切り裂いたり、撃ち落としたりするのですが、詳しくは割愛。銃弾が切れてからの彼女の機転と、最後の作戦。とかく、見所の多く、内容の厚い戦闘でした。
 素晴らしい作画でしたね。

 

 で、彼女は重傷を負いつつも、単独で敵を六機撃退してしまいます。無論、援軍も到着し、彼女は医務室へと連れて行かれました。


 そこで待っていたのは、彼女の想定していないほどの評価でした。


 たった一人で中隊を追い払ったも同然なのです。それは当然の評価とも言えるのですが、なんと、彼女はかなり名誉ある勲章「銀翼突撃章」を貰ってしまうのです。どうやらこの勲章、貰える条件の苛烈さから、生きて貰える者が少ないらしく、生きての入手はもはやちょっとした英雄レベルであるとか……


 彼女は仕事を評価して貰えることは願ってもないことだとしつつも、ここまで評価されることは予定外であり、今回の評価の所為で前線に飛ばされたら堪ったものじゃないぞ……と内心困り果てていました。

 この周囲と本人との間に介在するギャップこそ、この作品の魅力でしょうね。

 

 Cパート

 「白銀」の二つ名を9歳で得た彼女は、軍のプロパガンダに使われてしまいます。まるでお人形のようにお化粧され、媚び媚びの声音と作法を叩き込まれ、国中へ宣伝映像を流されてしまいます。ほんと、この時の彼女はビスクドールのように完成された、人工的愛らしさを誇っておられました。服装もフリフリでございます。


 ちょっと不憫。一応、中身は中年サラリーマンですからね!


 彼女は「これも仕事だ。自分を殺せ!」とにっこりスマイル。
「初めまして! 私は『白銀』ターニャ・デグレチャフですっ」と最後にハートマークでも付きそうな発音を繰り出します。その時の笑顔は、随分と歪色をしていました……

 

 おわりに

 面白かったです! 

 戦闘シーンの動きももちろんですが、キャラクター造形が見事の一言。基本的にターニャさんの独白形式しか台詞はなかったのですが、それでもまったく飽きが来ません。これは単に、彼女のキャラクターとしての魅力故でしょう。
 『幼女戦記』にはコアなファンがたくさんいらっしゃるそうですが、それも頷ける出来でしたね。わたくしも少しだけネット小説バージョンを読んだことがありますが、毎回の自己紹介がもう素敵で、皮肉の効いた独白も媚薬のようにはまってしまいます。
 戦記モノとしての魅力も十二分にございますし、今のところ隙の少ない作品となっております。

 OPも格好良いです。映像が待ち遠しいですねぇ。それとも、そのときの話を流す感じでずっと行くのでしょうか? まあ、それはそれで良い感じですね。
 本当に、次回が楽しみな作品でした。

 

 おわりのコーナー

 語彙力向上のため、一日一つ、言葉を覚えていこうかと。てきとーに辞書をひきまして、その中から良い感じのモノを載せますね。もちろん、意味付きで!

 ただし、わたくしの定義する語彙力というのは、知っているだけでは駄目なのです。咄嗟に作中で使えなくては意味が無いのです。ですから、比較的簡単な言葉も、敢えて意味を調べて載せることがあるかと思われますね。

 

 今日の語彙は『ジェネティック・セクシュアル・アトラクション
 離れ離れになっていた親族が再会した場合に起こる、近親者同士の性的魅力である。常、子供が幼児期に共に育てられるときには、この現象はウェスターマーク効果として知られる逆の性的刷り込みによって回避されるが、距離を置いた場合はこのような現象が起こりやすい。
 ジェネティック・セクシュアル・アトラクションの原因としては、もともと親族であるため自らの特徴との類似点が多く、交配相手として魅力的と感じている可能性が挙げられる。生まれた時に引き離された兄妹が大人になってから出会うと、えてして強く惹かれあう。

 

 引用はウィキペディアからです。
 今書いているお話に、軽く登場したので紹介してみました。
 では、さようなら。

 

 前回の感想になります。

tabakishino.hatenablog.jp