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亡羊と遊ぶメランコリー――小説家志望・束木志埜のブログ

小説家を目指すわたくしのブログ。色々なことに関心を持ち、できる限りのことをしたく思います。小説・アニメ・漫画等々の感想や日々のこと、創作についても書いていきます。よろしくお願いします!

小説家志望には詩の勉強が必要かもしれない件

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小説家志望には詩の勉強が必要かもしれない件

 まず、ここで断っておきますが、わたくしは詩についての知識は零に近しいです。誰が良い詩人なのかも、アバウトな方向でしか存じ上げません。海外の詩人でしたらば、ある程度造詣もあるのですが、どうにも日本の詩人というのは、海外と比べて評価が薄いような気がします。
 とはいえ、わたくしも詩集は幾つか読みましたし、また、それを面白いとも感じました。日本の詩と言いますと、ハードルが高いと思われる方もいらっしゃるでしょうけれど、案外そうでもありませんよ。たとえば、山村暮鳥の「風景 純銀もざいく」という詩などは、ひたすらに

 

 

  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  かすかなるむぎぶえ
  いちめんのなのはな

 

 という具合に展開していきます。この詩が何を表しているのかというと、「いちめんのなのはな」です。視界いっぱいの黄色い菜の花。それ以外に何を表現しているのかを考えるのも素敵ですが、本質はやはり「なのはな」がたくさん……というところです。
 こういう感じで、日本の詩というのは、存外、言葉遊びであったり、視覚的に楽しめるモノも多いです。当然、そうでないのもたくさんありますがね。


 さて、詩について軽く述べたところで、今回の記事のタイトルである「小説家志望には詩の勉強が必要かもしれない件」に触れていこうかと思います。

 

 表現方法の違い

 小説というのは、やはり多様な表現を要します。ブログ記事であったり、論文であったり、日記であったり……そういうモノとはやや本質を違えております。どちらが秀でているとか、劣っているとか、そのようなお話ではございません。根本的に違うのですよね。


 小説は、ただありのままの事実を伝えれば良いわけではありません。もちろん、ありのままの事実を伝える必要もありますが、それだけでは小説へと至ることが中々に難しい。ですから、時として面白く・変わった手法で現実を――もしくは非現実を――描く技術が必須なのです。

 

 例えば、腕を早く振った――という描写をする際、詩を学んでいるのと学んでいないのとでは、随分と感覚が変わってしまうと思われます。

 

 普通でしたら、こうでしょう。

 

「男は高速で腕を振った」

 

 別段、問題があるようには見えません。そして、実際に問題はございません。格好を付けた文章だけが小説ではありませんし、単純な文章というのが結局のところ綺麗な文章にもっとも近いと言われています。そこについての是非はともかくとして、複雑な文章だけの、「自分に酔った文章」のみの、そのような小説は読み辛いし面白くない……ことが多いです。
 
 しかし、時としてこのような文章を生み出す必要もあるのではないでしょうか。

 

「男の腕は光速した。腕を振るったのだ」

 

 という感じでしょうか。まだまだ、わたくしは詩の勉強が不足していますので、熟練の表現を放つことはできませんが、かなり見え方が変わってくるのではないでしょうか。


 このような表現は、正しい日本語であるとは決して言えません。どちらかというと、間違った文章であるとも言えます。けれど、こういう文章は詩の中では頻出します。むしろ、詩集を一作読み終えてみて、ない方が珍しいくらいです。詩といえば、文学の中でも特段甘美な芸術である、と多くの方は無意識のうちに定義していることでしょう。


 単調な表現ばかりに頼っていますと、作品まで単調になってしまう恐れがあります。それは問題ですよね。故に、表現を増やす意味でも、自らが知らない文学に羽を伸ばす意味でも、小説家志望は詩の勉強もするべきなのです。

 

 また、単純に詩の語彙は興味深いモノが多いですし、その世界観や作者の独特な思考に触れておくことは、創作活動において決してマイナスとはならない筈なのです。これはあくまで、わたくしの信仰であり、真実のところは違っているのかもしれません。わたくしのようにどうにも才能不足の人間は、あらゆる方法に手を出さねばままなりません。

知ることは武器で、知らないことは武器を一つ手放すということに等しいです。

 

おわりに

 読者の方たちをあっと驚かす表現を身に付ける、一助として、わたくしは是非とも詩の勉強をおすすめいたします。

 

 小説家志望には詩の勉強! 

 

 即効的効果はあまりありませんけれど……

 

 ちなみに、このようなことを書いた後に白状しますと、説得力が急降下しますが、一応。応募していた小説の賞……多分、二次落ちでした。ま、まあ、わたくしにしては悪くない結果! 

 しかも、今書いているお話の方が遙かにレベルが高く、面白いですから。ええ、全然、全然気にしておりませんとも。気にしておりませんとも!


 友人が早めに賞の情報を手に入れたらしいのですが、確定するのは明日です。これには明日触れておこうかと思います。
 もっともっと努力せねばなりません。そして、もっともっと……

 

 おわりのコーナー

 語彙力向上のため、一日一つ、言葉を覚えていこうかと。てきとーに辞書をひきまして、その中から良い感じのモノを載せますね。もちろん、意味付きで!

 ただし、わたくしの定義する語彙力というのは、知っているだけでは駄目なのです。咄嗟に作中で使えなくては意味が無いのです。ですから、比較的簡単な言葉も、敢えて意味を調べて載せることがあるかと思われますね。

 

 今日の語彙は『熟練
 物事に慣れて、手際よくじょうずにできること。また、そのさま。「熟練を要する仕事」「熟練した技能」

 引用は『goo国語辞書』http://dictionary.goo.ne.jp/jn/105238/meaning/m0u/より

 

 では、さようなら