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亡羊と遊ぶメランコリー――小説家志望・束木志埜のブログ

小説家を目指すわたくしのブログ。色々なことに関心を持ち、できる限りのことをしたく思います。小説・アニメ・漫画等々の感想や日々のこと、創作についても書いていきます。よろしくお願いします!

ネット小説『龍と奏でる英雄譚』第11話

龍と奏でる英雄譚
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前話(10話)・次話(12話)

目次

 

前回のあらすじ

 前書きを止めてあらすじを書くことにしました! ということで、あらすじです。

 謎の少女ドロシーにより、護衛任務の誘いを受けたラウル。彼は、そのような都合の良い話があろうモノかとドロシーを疑う。が、彼女の独自の理論を耳にしたラウルは、そのようなことが言えるドロシーにならば騙されても良いかもしれないと考えるが……

 

 思ったよりも難しいですね。しかし、応募時のあらすじの練習になりそうです。ただし、応募の時のあらすじは「考えるが……」なんて使えないですけどね。全部書かないと。

 ちなみに、このお話は『第十一回小学館ライトノベル大賞』の一次通過、二次落ち作品です。これは言っておかないと、主旨が伝わらない気がしました。

 ま、まあ、そんなわけで本編です。

 

龍と奏でる英雄譚――11話

「オレは弱いぞ? 護衛ならバロックアートの方が良いと思うぜ?」
バロックアートって誰かしら?」
「剣の英雄だよ。ほら、酒場でオレをボコボコにした色男」
「色男? そのような人物には覚えがないわね。でも、良いわ。妾は剣の英雄より、貴方を選ぶの」
 ドロシーがそのように言ってくれる理由が、ラウルにはわからなかった。
 英雄の十八番は強力無比。それはバロックアートの戦闘能力を思い出して貰えれば伝わる筈だ。英雄は、自身に対応する武器を手にしたとき、人智を越えた異能を手にすることができる。
 その力は正に英雄と呼ぶに相応しく、この世界の守護者と呼ばれるだけはある。
 そんな中、ラウルは対応する武器がわからないのだ。
 故に、彼は英雄の中の恥晒しと呼ばれる。たった六人しか存在できない人類の切り札の一つが、ポンコツで使えないというのは人類の大きな損失だ。ラウルは存在が罪も同然なのだった。
 ドロシーが自身を求めるのは、まったく以て意味がわからない。
 それでも、求められることは悪い気分ではなかった。期待されることは恐ろしいが、ドロシーの性格からして杞憂だろう。
 ラウルは自身を説得すると、
「わかった、ドロシー。あんたに雇われてやるよ。でも、何すんだ荒事って? ちなみに、オレァ犯罪には手を貸さねえぞ」
「そこは安心して欲しいわ。普通に見世物小屋を襲うだけよ」
「あんたの普通は非常識なんだよ!」
 拒絶の意を示すラウル――を見るドロシーの目は真剣であった。軽口でも、冗談でもないということを、彼女は瞳一つで語ってみせる。
 その気迫に押され、ラウルは黙り込んでしまう。
「ラウルくん。貴方は禁歌を知っているかしら?」
「ど、どうしたよ、急に。おとぎ話だろう?」
「おとぎ話、ね。貴方はそのおとぎ話の内容を知っているの?」
「……七つの禁じられた歌。一曲で世界を掌握できるとかなんとか。眉唾ものだな」
「禁歌はあるわ。そして、今、この王都にそれはあるの」
 ドロシーは、その瞳を真摯に輝かせ、
「妾の目的は禁歌の蒐集よ。全ての禁歌を蒐集した後に――処分するの」
「処分? 世界を掌握できる歌が実際にあるとして、それを捨てちまうのはもったいねえだろ」
「アレは強力過ぎるわ。最悪、歌を巡って戦争が起きかねないのよ。歌が戦争を引き起こすだなんて、そんなことは絶対に許せないわ。歌は――いつか笑う為に存在しているのだもの」
 戦争とは穏やかじゃないな、とラウルは吐き捨てる。今に始まったことではないが、ドロシーの行動には常識が通用しない。
 バロックアートなどは絶対にドロシーのことを信じないだろう。そう考えると、彼女のバロックアートに頼らないという選択は、正解だったのかもしれない。
 もし仮に、本当にこの王都に禁歌がやって来ているのだとしたら、それはただ事ではない。世界を掌握できる力が、何も知らない王国民に迫っているのだ。
「問題が起きる前に禁歌を回収する、ってことだな」
「信じてくれるの?」
「一度、あんたを信じてみるって決めたからな。それを覆すのはアレだ。男が廃る」
 ラウルは顔を赤いモノへと変えた。
 さっき目の前の少女が言った言葉を真似てしまったことが、彼の恥心を擽ったのだ。
 しかし、ドロシーはそれには気が付かず、首肯を一度。
「感謝するわ。では、明日から行動を開始しましょう。――罪歌七音が来る前に」
 後半の囁くような台詞は、ラウルの耳に入ることはなかった。

 
   ▽

 

前回・次話

前話(10話)・次話(12話)

 

反省会

 実は、今回(もしくは今回も)言葉の使い方が変な部分が多々あります。こういうのがいけないんですよね。推敲時、なんでしたらすべての言葉の意味を調べるくらいのことはしても良いのかもです。特に、わたくしのような小説家志望などは。

 目的はもっと早くに提示した方が良かったですかね。とにかく、このページ(文庫本ですと40ページ目)で目的は判明しました。この物語のメインはこの世に7つ存在する禁歌を奪い合うお話です。闘争の相手は罪歌七音と呼ばれる組織のメンバーたちです。

 ということが、このページで解って貰えれば良いのですが。あまり、うまく説明出来ていないような気もします。説明を簡潔にまとめる技術は、どうやったら得られるのでしょうか。まず結論を置き、その後に短く捕捉、の形が理想でしょうか。

 バリエーションも必要ですね。ともかく、設定を上手に提示することは、今後の課題です。ああ、それと、敢えて書かずに理解していただく技術の入手も。

 

 次回からちょっとしたラブコメが開催される予定です。ラブなコメコメができているのか、という問題がわたくしを襲います。結末や如何に!?

 

 では、さようなら。

 

前回・次話

前話(10話)・次話(12話)

 

 

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